アメリカの住宅需要拡大を受けて木材価格が急騰。ハウスメーカー、中小工務店から悲鳴が上がっている。
「ウッドショック」という言葉は使わない
――ポラテックは6月21日、新規受注の量的制限を解除しました。
3月に発生したスエズ運河の座礁事故などの影響で、5~6月にかけてコンテナの到着が遅れて(プレカット材の)生産制限をしなければならない時期があった。これが解消され、制限も不要になった。
そもそもわれわれは「ウッドショック」という言葉を使いたくない。ヨーロッパではいま何も(木材供給の)制限をしておらず、サプライヤーはずっと使ってくれるところ、長く付き合っているところには(木材を)出していこうというスタンスだ。
われわれはコンスタントに国内外のサプライヤーから毎月7.5万立方メートル(一般的な34坪の木造戸建てで約3200棟分)を買い付けている。安くなると買って、高くなると逃げていくような業者にとってはウッドショックなのだと思う。
アメリカやカナダのサプライヤーは、ポラテックという「会社」と取引をする感覚なのに対して、ヨーロッパでは会社よりも「ミスター北大路」と取引する、と。それ(人同士の付き合い)を大事にする文化がある。だから、どこの誰に言えば木材が出てくるか(自分は)すべてわかっている。
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