優等生に異変?急速に進む「Netflix離れ」のなぜ 6月末までに200万人の解約を見込む事態

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しかし最近では、Apple TVのドラマシリーズ『セヴェランス』、Huluのドラマ『ザ・ドロップアウト』、HBO Maxの『ザ・ギルディド・エイジ』などにより、消費者はNetflixとの契約に固執するのではなく、ヒット作品のある、ほかのストリーミングプロバイダーを選ぶようになった。

デロイトの最近の調査によると、アメリカでは加入者の解約率が37%に達しており、コストの問題や新しいコンテンツがないことを理由に消費者がサービスを解約しているという。

単発ヒットでは加入者つなぎ止められない

デジタルコンサルティング会社パブリックス・サピエントのアナリストであるラジ・シャーにとって、これは驚くべきことではない。

「『ブリジャートン家』のような単発のヒット作だけでは、加入者を夢中にさせることはできない」と、同氏は電子メールで語っている。「加入者を引きつけ、維持するためには、タイミングよく、好評な必見の番組を次々と配信する必要がある」。

もう1人の共同CEOであるテッド・サランドスは決算インタビューで、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の新シーズンと『オザークへようこそ』の最終回を、『ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密』の続編や『アベンジャーズ』の映画製作者がライアン・ゴズリング主演で手がける新作アクション『グレイマン』などの映画とともに必見のコンテンツとして挙げている。

同社は、アメリカ、およびカナダで60万人の加入者を失っているが、これは主に直近の値上げが原因であるとしている。アジアは、日本、インド、フィリピンなどで加入者を増やし、成長を見せた地域となっている。

Netflixは、同社のすべて、特に「加入者の皆さんが最も重視している当社の番組編成とレコメンド機能の質」を向上させることで、収益の成長を一気に拡大させるつもりでいるとしている。

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