ツイッター「買収提案」でどうなってしまうのか 大株主のイーロン・マスク氏考えを変えた

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イーロン・マスク氏が大株主になったと思ったら、今度は買収を提案してきた。ツイッターはどうなるのか(写真:Jim Wilson/The New York Times)

ここ2週間で、イーロン・マスク氏はツイッターの一部を所有する意向を明らかにした。まず、同氏はツイッター社株の9%を取得したことを公表し、続いて、取締役会へ参加すると言ってみたかと思えばそれを撤回し、ツイッターを批判するツイートを8100万人のフォロワーに向けて立て続けに投稿した。

しかし13日の夜、これまでで最も大胆な動きに出た。ツイッター全体を買収したいと発言したのだ。 マスク氏による買収の提案は、その額が400億ドル(約5兆円)以上に上るとみられるが、世界中の政治的発言に大きな影響を与える可能性がある。マスク氏が言論の自由を支持し、ツイッターによる投稿の削除や、アカウントの停止に対して苛立ちをあらわにしたからだ。

ツイッター「提案を慎重に検討する」

ツイッターは「提案を慎重に検討する」と声明を出した。しかし、14日早朝から数時間に及んだツイッターの取締役会で、幹部たちは戦う意志を固めたようだ。彼らは投資家たちがマスク氏の計画に反対するように仕向ける様子を見せ、またマスク氏が同社を所有したいのであればさらに数十億ドル必要であると伝えた。

ツイッターはまた、マスク氏による買収を回避するための防衛策を検討している。この問題に通じているが同社を代弁することはできないという2人の関係者によると、「ポイズンピル」と呼ばれる方策で、買収者が取得しようとするシェアの価格を上げることで、望まない買収の申し出を回避することを意図した戦略である。

マスク氏は、ツイッターの買収に成功した暁(あかつき)には、同社の管理運営上のポリシーを緩和し、何億人もの人のツイッターフィードに何が表示されるかを制御するコンテンツランク付けアルゴリズムを公開することを目指すと表明した。

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