本当に便利になる?2022年度に開業する鉄道路線 西九州新幹線、相鉄・東急直通線、宇都宮LRT

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宇都宮・芳賀地区は春先に雷が多く、「雷都(らいと)」と呼ばれることから、車体のデザインは、先頭部は雷とライトラインの頭文字を取った「L」をイメージ。”ライト”は”Light”にもつながり、「明るい」イメージが発想されることから、個人的にも非常に良いデザインだと感じた。

芳賀地区は工場が多く、公共交通機関といえば、宇都宮駅までの路線バスしかなかった。そのため、朝夕は通勤車両や送迎バス運行で渋滞していたが、待望のライトライン開業で、環境は大きく改善されると予想され、注目を集めている。

注目すべき路線はほかにもある

今後、建設を予定している鉄道は、これら以外にも多数存在している。先日話題になった豊住線(有楽町支線)の豊洲駅―住吉駅間、南北線の品川駅延伸など、ここ最近になって建設の決定に踏み込む路線も多い。

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また、葛飾区の新金貨物線を利用した葛飾ライトレールや、東海道線の新駅建設、羽田空港アクセス線など、他にも注目すべき案件はまだまだある。

日本において鉄道のような大量輸送はすでに伸びしろがないように言われてきたが、鉄道の利便性とは大量輸送や遠くに運ぶだけとは限らない。既存の路線同士を連絡したり、主要ターミナル駅まで延伸することによって、人の移動の効率化を生んだり、新たな経済発展につなげたりすることができるのだ。

鉄道の延伸や駅の新設を決めるのは、地元の熱意以外の何者でもない。「必要ならば造る」という姿勢を貫くのであれば、日本の鉄道はまだまだ発展途上といってもよいかもしれない。

渡部 史絵 鉄道ジャーナリスト

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わたなべ・しえ / Shie Watanabe

2006年から活動。月刊誌「鉄道ファン」や「東洋経済オンライン」の連載をはじめ、書籍や新聞・テレビやラジオ等で鉄道の有用性や魅力を発信中。著書は多数あり『鉄道写真 ここで撮ってもいいですか』(オーム社)『鉄道なんでも日本初!』(天夢人)『超! 探求読本 誰も書かなかった東武鉄道』(河出書房新社)『地下鉄の駅はものすごい』(平凡社)『電車の進歩細見』(交通新聞社)『譲渡された鉄道車両』(東京堂出版)ほか。国土交通省・行政や大学、鉄道事業者にて講演活動等も多く行う。

 

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