初期費用は100円、北海道に吹いた「駅メモ!」旋風 熱量高い鉄道ファンが旧美唄鉄道に押しかけた

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また、駅メモの萌えキャラであるでんこについては、近江鉄道や広島電鉄などの鉄道会社からの公認や、千葉県鴨川市などの自治体から「観光応援大使」のような公的役職に就くケースも増えているといい、今後こうした取り組みを増やしていくことで「鉄道沿線や鉄道駅がファンにとっての聖地となることを目指し、地方創生にも貢献していきたい」と意欲を見せる。

美唄市地域おこし協力隊には、駅メモのファンイベントの体を取った2021年の取り組みの結果、多くのプレーヤーから「公認化」を望む声が多く寄せられており、これまでほかの鉄道会社や自治体で行われてきたデジタルスタンプラリーの開催や公式グッズの販売も期待されているという。

淺川氏も「ひとまずのゴールは公認化を実現させること」だと認識する。今後の公式イベントの開催やそれに続く体制を作るため、他地域との連携に向けた調整も進められている。

旭川や木古内と連携の動きも

2022年2月1日時点で北海道の鉄道駅名と同じ苗字を持つでんこは6体あり、でんこのいる各自治体に連携の打診をしたところ、「神居コタン」の旭川市と「木古内さいか」の木古内町から前向きな返事が得られ、現在は各地の地域おこし協力隊員を窓口にしてさまざまな可能性の検討を行っている。

その結果、旭川市では、神居コタンの誕生日である3月29日に合わせて現地イベントを開催。「神居古潭魅力発見ツアー」と銘打たれたイベントでは、冬季は閉鎖になっている石狩川を渡る吊り橋の通行許可を得て、まだ雪の残る渓谷や旧神居古潭駅舎などを探訪。札幌や東京、神奈川からも参加者が訪れNHKニュースでも報道された。美唄でもこのイベントに関連してSNS上での情報発信をするなど連携が行われた。

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