──パートやアルバイト求人の足元の全体状況はいかがですか。
コロナ禍前にそうとう近づいている。むしろ人手不足が始まっているといっていい。2021年11月ごろから経済活動が戻ってきて年末にはその傾向が強くなった。最初に倉庫のピッキングなどの仕事をする物流系が回復、小売りなどサービス業も戻ってきている。
──米国ではよりよい待遇を求めて転職する「大退職時代」の様相になっています。日本でも起こる可能性はありますか。
明らかにある。アルバイト募集の平均時給を見ても年明けから上がっている。サービス業の中にはコロナ禍でも先行投資として求人を出したところがあった。そうした会社は給料もより多く出している。さらに、構造改革を行った企業は以前より利益を出せるようになっており、人件費に還元する動きもある。人的資本に投資する動きは本当にいい傾向だ。
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──いま給料を上げられる会社は成長が期待できると。
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