単発労働社会に不可欠な「正しいイノベーション」 ツナググループ・ホールディングス社長に聞く

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よねだ・みつひろ 1969年大阪府生まれ。93年関西学院大学経済学部卒業後、リクルートフロムエー入社。 2007年ツナグ・ソリューションズ(現ツナググループHD)設立。同社社長に就任。17年マザーズ上場。(撮影:今井康一)
コロナ禍でスポットワーカー(単発労働者、ギグワーカー)が一躍注目されている。ツナググループ・ホールディングスは、アルバイトやパートタイマーの採用代行、短期・単発バイトの求人サイト「ショットワークス」などを展開する採用支援会社。業界フロントランナーとしての考え方やこれからの成長余地について米田光宏社長に聞いた。

──パートやアルバイト求人の足元の全体状況はいかがですか。

コロナ禍前にそうとう近づいている。むしろ人手不足が始まっているといっていい。2021年11月ごろから経済活動が戻ってきて年末にはその傾向が強くなった。最初に倉庫のピッキングなどの仕事をする物流系が回復、小売りなどサービス業も戻ってきている。

──米国ではよりよい待遇を求めて転職する「大退職時代」の様相になっています。日本でも起こる可能性はありますか。

明らかにある。アルバイト募集の平均時給を見ても年明けから上がっている。サービス業の中にはコロナ禍でも先行投資として求人を出したところがあった。そうした会社は給料もより多く出している。さらに、構造改革を行った企業は以前より利益を出せるようになっており、人件費に還元する動きもある。人的資本に投資する動きは本当にいい傾向だ。

採用サービスに3つのキーワード

──いま給料を上げられる会社は成長が期待できると。

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