株価が割安で、株を買い集めやすく、財務も健全な企業がターゲットになる。

(kai / PIXTA)
「TSR(株主総利回り)の重要性を認識していると認められない場合、取締役の選任議案に賛成しない」
アクティビストファンドであるエフィッシモ・キャピタル・マネジメントは、株主総会での議決権行使基準をそう明記している。TSRとは、インカムゲイン(配当の受け取り)とキャピタルゲイン(株価の騰落)の合計。いわば株主にとっての総合的なリターンだ。ほかにも3Dインベストメント・パートナーズなど、TSRを投資基準としているファンドは多い。
株価急落の島精機が1位
ここではファンドの標的となりそうな日本の上場企業を、5つの指標でランキングした(記事下表)。
1つ目の指標が先述のTSR。過去3期の配当累計と株価騰落を合計し、年率に換算した。TSRが低いとターゲットにされやすい。
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