「2022年カタールワールドカップ(W杯)8強」の目標を掲げ、18年9月から強化に乗り出してきた森保一監督率いる日本代表。22年は集大成となる重要な年だが、その前に彼らはアジアを突破しなければならない。21年9月から始まった最終予選で、日本は9月2日の初戦・オマーン戦(吹田)と10月7日の第3戦・サウジアラビア戦(ジッダ)を落とすという予期せぬ苦境に直面したからだ。
序盤3戦で2敗を喫した後、指揮官は4-3-3への布陣変更と東京五輪世代のボランチ・田中碧(デュッセルドルフ)らの抜擢に踏み切り、10月12日の第4戦・オーストラリア戦(埼玉)を辛くも勝利。停滞感を打破するきっかけをつかんだ。11月のベトナム(ハノイ)、オマーン(マスカット)のアウェー2連戦も大苦戦を強いられたが、快足アタッカー・伊東純也(ゲンク)が連続決勝弾をゲット。三笘(みとま)薫(サンジロワーズ)、中山雄太(ズヴォレ)ら若手の台頭もあって、6戦終了時点で4勝2敗の勝ち点12までポイントを稼いだ。グループBでサウジアラビアに続く2位に浮上し、W杯出場権が見えてきた。
とはいえ、22年1月27日の中国戦(埼玉)から再開するラスト4戦で取りこぼすようなことがあれば、3位転落もないとは言い切れない。仮に2位以内を逃せば、グループA・3位とのアジア5位決定戦を制したうえで、南米5位とのプレーオフに勝たなければ、カタールには行けなくなる。
グループAの3位をめぐっては難敵・UAEがレバノンやイラクと熾烈なバトルを繰り広げているし、南米5位争いに至ってはコロンビア、ペルー、チリ、ウルグアイら強豪国がしのぎを削っている。しかもプレーオフは一発勝負。想像を絶するほどハードルが高い。それを回避するためにも、絶対に最終予選2位以内を死守し、7大会連続の本大会切符をストレートで手にしなければならないのだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら