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3制度並立で実効性に不安 お悩み3|「管理の『点数化』は浸透するのか」

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管理不全のマンションを動かすことは難しく、笛吹けど踊らず?

(freeangle / PIXTA)

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[解決のポイント]
・管理組合への「アメ」が必要
・審査制度の役割明確化を

マンションの管理状態を「点数化」する──。

野心的に見える取り組みが、2022年4月から始まる。音頭を取るのは、マンション管理会社の業界団体であるマンション管理業協会(管理協)だ。

新しく始まる「マンション管理適正評価制度」は、申請のあったマンションの管理状態を100点満点で採点する(下表)。

管理組合の運営体制や収支、建物・設備の状態など5つのカテゴリーについて、各項目の達成度合いに応じて点数化。合計点が90点以上ならSランク、70~89点ならAランク、といった具合にSからDの5段階で評価する。結果は一般に公開される予定だ。

中古価格へ反映?

「適切な管理が行われているマンションが、中古市場で評価されるようにしたい」。管理協の担当者は意気込む。制度を解説したパンフレットには「マンションの価値は新たなステージへ」との文言が躍る。

管理協はかねて、マンション購入に当たって価格や立地、部屋の広さだけでなく管理状態にも目を向けよう、と啓発を行ってきた。だが、現実には管理状態を考慮に入れる客は少なく、掛け声倒れの感もあった。管理適正評価制度はその打開策と位置づけられている。

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