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マンション管理「選別」時代 管理組合と管理会社の立場が逆転

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逃げ出す管理会社が続出。「管理難民」にならないためには?

イラスト:髙栁浩太郎

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「大手の管理会社すべてに断られました」と打ち明けるのは、マンション管理士の柴田龍也氏。東京都中央区のマンション(築約15年、約60戸)から管理会社変更の相談を受け、探したところ、「中堅や地場の管理会社は見積もりに応じてくれたが、大手は『小規模マンションは受託していない』と見積もりにすら応じてくれなかった。問い合わせへの返事すらよこさない大手もあった」。

中央区のこのマンションは、売り主だったデベロッパーの系列会社が管理していた。新築当初の仕事ぶりは好評だった。だが、担当者が交代すると、不祥事が続出するようになった。管理組合の総会の議事録を間違える、契約書を紛失する……。我慢ならなくなった理事会は今年に入り縁切りを決断。柴田氏に相談を持ちかけた。

「今は管理会社がマンションを選別する時代へ変わった」と語るのは、都内にある中堅クラスのマンション管理会社の社長。「ウチのような地場企業には、管理を打ち切られたり、委託先が見つからなかったりするマンションからの依頼がたくさん舞い込む」。

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