時間も労力もかかるリプレース。先人たちはどう決断してきたのか
[解決のポイント]
・まずは現管理会社と交渉を
・安さだけで選ぶべからず
「A案は大幅値上げですが、当面、再値上げは不要。B案は値上げ幅が小さいですが、再値上げが必要です。どちらも難しいなら、撤退もやむをえません」。管理会社の社員はこう切り出した。
神奈川県川崎市内のタウンハウス(集合住宅の一種。築約30年、総戸数約20戸)は、7年前から独立系管理会社に管理・会計業務などを委託していた。だが、社員の仕事が遅く評判はよくなかった。管理委託費の値上げは受け入れられず、リプレース(管理会社変更)を余儀なくされた。
複数社で相見積もりを取り、結果、9月から東京都品川区の管理会社、クローバーコミュニティが引き継いだ。同社の深山州代表取締役は、「管理会社の撤退や委託費値上げを契機とするリプレースの相談が多い」と話す。タウンハウスにとっては委託費が微増となったが、当初提案された金額よりは抑えられた。
管理組合にとって一大事のリプレースだが、実は珍しいことではない。マンション管理業協会によれば、加盟353社が管理する全国約12万棟のマンションのうち、5棟に1棟はリプレースを経て現在の管理会社に委託している。
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