[解決のポイント]
・住民にわかりやすく訴求
・新しい需要に柔軟対応
「マンション内の施設や設備の使い勝手をよくしたい」。ほとんどの住民が抱いている思いだろう。ただ、財政に余裕のある管理組合は少なく、費用と効果を考慮して取り組みたい。
「上北沢ヒルズ」(東京都世田谷区)は今年9月、2回目の大規模修繕が始まったのを機に、マンションの価値や居住性の向上を目的として、さまざまなリニューアルに着手した。「住民にわかりやすくアピールするにはどうしたらいいか」。同マンションで理事を務める高谷智恵子さん(仮名)は改修・改善に際し留意した点を語る。
「混雑していて使いにくい」「自転車が傷つく」。管理組合には駐輪場の改善に関する要望が多数寄せられていた。自転車ラックが固定式の平置き型だったため、上部空間を活用できておらず、カゴの大きな自転車だと出し入れの際に隣の自転車とぶつかった。
そこで、理事会は自転車ラックを最新の2段式に入れ替え、同時に受益者負担として使用料を取ることを提案し、臨時総会で決議された。上段は軽い力で垂直に移動でき、下段もスライド式のため自転車同士がぶつかることはない。入れ替え費用は約250万円。大規模修繕に先駆けて着工し、8月から稼働している。住民からの評判は上々。40台分の区画はすでにフル稼働状態だ。
上北沢ヒルズはほかにも、高齢者が出入りしやすいようにと、エントランススロープに手すりを設置し、サブエントランスは自動ドアにする。改修・改善ではファミリー層に目が行きがちだが、幅広い住民に訴求できるかも肝要だ。
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