管理組合の先進的幹部らは、直面する難題にどう向き合っているのか。
これまで見てきたように、「モンスター住民」や管理組合への無関心問題など理事会の役員は日頃から多くの苦労を抱える。現役および元理事会役員5人に、組合運営の厳しい現実と先行きについて、本音を聞いた。
[出席者]
Aさん…首都圏大規模マンション/副理事長/50歳代
Bさん…都内タワーマンション/代表理事/60歳代
Cさん…都内大規模マンション/代表理事/50歳代
Dさん…首都圏大規模マンション/元副理事長/40歳代
Eさん…都内タワーマンション/監事/30歳代
ねちねちしたクレームが増えた
──コロナ禍では、どのようなクレームや要望が増えましたか?
A うちは郊外型のマンションで4LDKの広めの住戸が多い。各戸に仕事部屋を確保できるスペースがあり、共用部分には広めのラウンジもある。そこに無線LANが設置されていて、子どもたちが集まってオンラインゲームをしている。「子どもたちが集まるのは問題じゃないか」という声が何度か寄せられた。ラウンジで仕事をしている住民からは「パソコンを使っているので電気設備の点検で停電になるのは困る」とか、細かな要望が増えた。
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