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出版社からIT企業へ脱皮 インド拠点に人材紹介も強化 【7371】全研本社

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設立40年余、ITへ業態転換して上場。インドのエンジニア人材紹介も展開。

社長 林 順之亮(はやし・じゅんのすけ)1965年生まれ。学研の販売代理店社長などを経て2001年サイバーイ(現・全研本社)事業部長。14年から現職。今22年6月期は売上高69億6400万円、営業利益13億9300万円を見込む。(撮影:尾形文繁)
6月に東証マザーズ上場を果たした全研本社。学習教材などを取り扱う出版社だったが、現在は顧客企業の集客を支援するウェブメディアの制作・運用が主力だ。新規事業として海外IT人材紹介にも力を入れる。林順之亮社長に成長戦略について聞いた。

──1978年の設立から40年強で上場しました。

創業者は70歳で引退すると決めていた。私は7年前、社長を継ぐに当たり上場を目指すと伝えた。「コングロマリットディスカウントといわれないように、オーナーが育てたクレジット会社や買収した結婚相談所などの事業を整理してもいいか」と聞いたら了承してくれたので、数年かけて事業譲渡を進めてきた。

──前2021年6月期は売上高の75%がIT事業、14%が祖業の語学事業です。

IT事業の主力は(法人向けにウェブ集客メディアを提供する)コンテンツマーケティングで、強みは1000人近い登録ライターと約130人のSEO編集者を擁すること。営業活動は全業種を対象に展開している。リモート営業で全国展開もできるようになり、コロナ禍でも大きなダメージは受けていない。好調な不動産業界に加え、BtoB企業の開拓を進めている。

地方には広く知られていない優良企業がたくさんある。彼らは展示会で商品を宣伝してきたが、開催中止が相次いだことでデジタルシフトを進めている。当社は1社から特別大きな受注を得るわけではなく、各社から一定規模の売り上げがある。毎月のランニングで運用費をもらう、成長しやすいビジネスモデルだ。

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