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3つの株価アノマリー 株価のクセで儲ける2|過去の法則を活用

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資産運用の世界で活用されている、株価のクセを捉えた投資手法を紹介する。

(mits / PIXTA)

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5月に株を売り、9月に相場へ戻れ

9月中旬の今、銘柄を選ぶ際に効果的な3つの投資戦略を紹介する。

1つ目は第1四半期決算で通期利益計画が上方修正された銘柄への投資、2つ目は米国の有力な格言「9月に相場に戻るのを忘れるな」を生かした投資、3つ目が業績と金利環境から見た注目すべき投資指標である。

これらの3つは株価のクセを捉えた手法で、運用業界では一般に“アノマリー(anomaly)”と呼ばれる。人々の好き嫌い(選好)を映した行動が市場を動かした結果生まれる法則で、古典的な学問では説明しがたい。

経営者の自信の表れ

最初のアノマリー戦略「第1四半期決算で通期利益計画が上方修正された銘柄への投資」を具体的に解説しよう。

東証1部上場企業の多くは3月に決算を迎える。本決算が発表されるのは4~5月だ。大半の企業はこのときに翌期の利益計画を公表する。その3カ月後の7~8月に、第1四半期(以後1Qと表記)決算を発表する。その際、通期(今でいえば2022年3月期)の利益計画を上方修正する会社がある。そうした銘柄に投資する手法が最初のアノマリー戦略だ。

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