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「物価の上がらない日本は株価も上がらない」 慎重派に聞くこれからの株価|智剣・Oskarグループ 大川智宏

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日本株は万年出遅れ

日本株が米欧株のように上昇することはない。需給の影響で短期的に上がることはあっても、上昇相場入りすることはない。日経平均株価でいえば2万6000〜2万8000円程度のレンジ相場がしばらく続くとみている。

智剣・Oskarグループ CEO兼主席ストラテジスト 大川智宏(おおかわ・ともひろ)1982年生まれ。野村総合研究所、JPモルガン・アセット・マネジメント、クレディ・スイス証券、UBS証券を経て現職。専門は市場予測や戦略立案など。(撮影:尾形文繁)

まず、ワクチン接種が進めば日本株も米欧株のように上がる、という考え方は全否定する。米欧もデルタ株で感染者が急増した。だが、株価は最高値を更新している。コロナ対策と株価の関係は薄い。

また、日本株は米欧株に比べ、今だけ出遅れているわけではない。過去10年ずっと割安で、いつも出遅れている。それを取り戻すように上がることはない。

世界の投資家は日本株に対して根本的にネガティブだ。なぜか。国としての経済成長がないからだ。名目GDP(国内総生産)がほとんど増えていない。米国や中国はまだ拡大している。ドイツなど欧州も日本より伸びている。

違いは物価だ。物価が上がる国の株価は上がる。上がらざるをえない。例えば米国で生活している投資家が、100万円分の株式投資をしたとしよう。それが110万円になっても、物価が1割上昇していればトントンでしかない。

米国の企業経営者は、物価上昇を上回るくらい株価を上げなければ株主からの批判にさらされる。そのプレッシャーはすさまじい。政府も同じだ。トランプ前米大統領もバイデン現大統領も、株価を上げる政策を必死にやっている。

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