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株価の居所を知り安値PER割れを狙う 株価のクセで儲ける1

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(adam121 / PIXTA)

銘柄ごとに株価の居所(いどころ)がある。クセのようにおのおの適正な株価水準がある、ということだ。

『会社四季報』はそうした考えに基づいて、株価のメドを掲載している。これを知っている読者は少ないかもしれないが、とても役に立つのでぜひ身に付けてほしい。

四季報は上部の株価チャートの横に「株価指標」という表を載せている。そこには実績PER(株価収益率)の「高値平均」と「安値平均」が書かれている。

過去3期について、各決算期内の最高株価と最低株価、実績1株益からPERを計算した数値だ。最高株価のPERの3期平均を上の行、最低株価のPERの3期平均を下の行に掲載している。

PERは株価の割安や割高のメドとなる指標。成長力が高く、株式市場での期待が大きい銘柄のPERは高く、成熟し成長期待が小さい銘柄のPERは低い。

例えば半導体関連のレーザーテックの高値平均は60.0倍。東証1部全銘柄の平均PER15.9倍(9月3日時点)と比べると約4倍だ。成長期待の大きさがわかる。

一方、下図のAGCは世界大手のガラスメーカー。高値平均は20.4倍、安値平均は12.5倍だ。自動車や建築向けが多く、成長期待が大きいわけではないが、実績PERを活用した投資法では、AGCのような収益が安定した銘柄のほうが投資成果を上げやすい。

9月6日時点のAGCの今期予想PERは10.9倍。過去の安値平均12.5倍よりかなり低い。PERは今後、上昇する可能性が高いと思われる。

PER=株価÷1株益だ。PERが上昇するには、1株益が減るか、株価が上がる必要がある。AGCの場合はどうか。

記事欄の冒頭の見出しは【増額】とある。業績欄を見ると、今2021年12月期の営業利益が、前期比2.5倍以上へ大きく伸びる予想になっている。来22年12月期も増益の予想だ。しかも純益予想は3年ぶりの最高益更新。1株益は3倍近くに拡大する。さらに配当の増加も予想されている。

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