「監視の目」は機械と人間のハイブリッド。動画監視や情報漏洩対策が急増。
ネットセキュリティーを手がけるイー・ガーディアンの業容拡大が続いている。インターネット上の文字投稿を監視する事業を軸に業務受託先を増やしてきた。要注意のキーワードを設定したシステムで危険な投稿を絞り込み、24時間常駐の技術スタッフが対応を判断するという、機械と人間の目を組み合わせた効率的な監視が武器だ。
そして今、力を入れているのが動画投稿の監視である。急増する需要に対応するため、昨年4月、東京・新宿に動画監視に特化した拠点を新設。同時に、AI(人工知能)認識システムで音声をテキスト化し、そのテキストを機械と人間のハイブリッドで監視する技術開発も進める。音声認識システムの精度向上が道半ばのため、現状は多くを人手に頼っているが、CFO(最高財務責任者)の溝辺裕専務は「今いちばん伸びて業績を牽引しているのは動画だ」と説明する。
相互に関連する4事業
5月10日開示のイー・ガーディアンの今2021年9月期第2四半期決算は大幅な増収増益となった。売上高が前年同期比27.3%増の47億6000万円、営業利益は同37.5%増の8億6800万円。同日、会社側は今期業績予想の上方修正も発表した。売上高は前期比22.6%増の96億2100万円、営業利益は同29.7%増の17億3700万円、経常利益は同30.1%増の17億9500万円。そして純利益は同11.9%増の10億9600万円と初めて10億円を超える見込みだ。
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