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ルネサス「車依存」から脱皮 3度の巨額買収で急変化

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相次ぐ買収でアナログ半導体を強化。ポートフォリオ分散で独り立ちを目指す。

ルネサスが作った車載用コンピューター。基板上にさまざまな半導体が配置されている

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日本の自動車産業を支えてきた半導体大手、ルネサスエレクトロニクスが変わりつつある。車載向けに依存していた構造から、IoT(モノのインターネット)やインフラ向けへもビジネスを拡大。自動車業界の下請けからの脱却を果たし、自立的な経営へと足を踏み出した。

「オートモーティブ(車載)は依然としていちばん大きい。ここにコミットしていくことはもちろんだが、よりバランスの取れたポートフォリオにしたい」。ルネサスの柴田英利社長は2月8日、英アナログ半導体メーカー、ダイアログ・セミコンダクターの買収合意を発表する会見でそう意義を語った。

2017年の米インターシル、19年の米IDTに続く3度目の巨額買収だ。21年末までの買収完了を目指す。買収額は約6100億円で、資金は銀行借り入れのほか、新株発行や手持ち資金で賄う。3社の累計買収額は1.6兆円に上り、のれんは現在の6000億円弱からさらに膨らむ。買収完了後は総資産のおよそ半分がのれんになる見通しだ。

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