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中国・EV立国の現在地 電池の次は半導体の自給目指す

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ガソリン車技術では日米欧の後塵を拝したが、EVで覇権を狙う。

中国では地場メーカーのEVシフトが進む。写真は長城汽車の小型EV

特集「全解明 半導体パニック」の他の記事を読む

「科学技術の自主開発能力を強化し、産業のサプライチェーン(部品供給網)の現代化やデジタル化を進める」

3月5日に開幕した中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で李克強(りこっきょう)首相はそう述べ、他国に左右されない“製造業強国”の確立に力を注ぐ方針を強調した。中でも中国製造業の柱を成す自動車産業の振興は、国家戦略の実現において極めて重要だ。

平均所得の増加や自家用自動車の普及で、中国における新車販売台数は世界最大となり、同国内での生産台数も2009年に日本を抜いて世界首位になった。20年は年前半にコロナ禍の影響を受けたものの、春以降は需要が急速に戻り、中国1国で全世界の自動車生産の32%をも占めた。

ただし、そのほとんどは自国内で販売される車で、日本などと異なり主要な輸出産業には育っていない。裾野産業の育成や部品技術などに課題を抱えており、ガソリン車の内燃機関の技術力では日米欧との差が依然として大きい。

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