手間とノウハウを必要とする動画コンテンツ作りだが、その分、広告配信とは違う成果も出せる。
動画再生時広告やタイアップ広告の施策から、もう一歩踏み込んだ企業のユーチューブ活用術。それが「自社でチャンネルを運営する」というものだ。
動画を自作するにはノウハウが必要で、手間もかかる。知名度を上げるためには工夫も必要だ。一方、自社で所有するチャンネルだからこそ中長期的な視点に立って育成できる利点がある。
最近では自ら動画のディレクションや出演を行う「社員ユーチューバー」も増えてきた。ここからは、消費者向けから法人向けまでさまざまなサービスを手がける大手や中小4社の社員ユーチューバーの奮闘ぶりを見ていこう。
サントリー
「冷蔵庫からこんにちは!」。毎回、こんなあいさつから始まるユーチューブ動画に出演しているのは、サントリーの公式バーチャルユーチューバー(Vチューバー)・燦鳥(さんとり)ノムだ。現在、15万人超のチャンネル登録者を有する。
宣伝色薄い動画で販売増
ノムは青いボブヘアに水色と白を基調にしたファッション、おっとり清楚なお嬢様口調が特徴だ。動画の内容は、ゲーム実況や有名楽曲の「歌ってみた」、ASMR(見たり聴いたりして脳が快感を覚えるコンテンツ)といったユーチューブの定番企画がメインで、サントリーの宣伝色は濃くない。
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