創業から15年、いまだ破竹の勢いで伸びるユーチューブの求心力の源泉を探る。
月間ユーザー数20億人、1日当たりの視聴は10億時間、投稿動画の量は毎分500時間。膨大な数のユーザーと動画を抱え、今やメディアとして世界最大の規模を誇るのが、米グーグル傘下の動画共有プラットフォーム「YouTube(ユーチューブ)」だ。
ユーチューブは2005年、米決済大手ペイパルの出身者3人が共同で創業。徐々に存在が知れ渡るにつれ、テレビ番組やミュージックビデオなどの動画が投稿されるようになった。日本のテレビドラマやバラエティー番組なども多数投稿され、06年には日本国内の利用者が200万人を超えた。
そして06年11月、自社の動画サービスが伸び悩んでいたグーグルが約16億ドル(当時のレートで約2000億円)で買収した。投稿動画の著作権侵害を訴えたメディアやレコード会社とはライセンス契約を締結。グーグルの広告事業と一体となって広告主を開拓し、ネットの動画広告の成長を牽引した。
さらに、07年には動画の再生回数などに応じて投稿者が広告収入を得られる「パートナープログラム」を開始。動画投稿で稼ぐ「ユーチューバー」が登場するなど、まさに社会現象になった。
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