災害対策や人口減で進む「住めないエリアの拡大」 利便性追求からの方針転換

✎ 1〜 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 最新
印刷
A
A

1月20日、国土交通省は相次ぐ自然災害を受け、災害が想定されるエリアの開発について規制を大幅に強化する法案を今通常国会に提出する方針を示した。

これまでは、土砂災害や水害が想定されるエリアでも個人の住宅は開発可能だった。しかし今後は、自治体が市街地開発を強化する地域からこうしたエリアを外すほか、開発を進めない「市街化調整区域」での規制を強化、住民の安全性を高める方針だ。

だが、これまで日本では利便性を追求して、こうした危険なエリアや地価の安い郊外の開発が推進されてきた。人口減少や災害多発などの事態に、住まい方は変えられるのか。

江東5区|ゼロメートル地帯で浸水時の被害が深刻に
逃げ場がない区民で避難所があふれかえった

(提供:朝日新聞社)

特集「衝撃! 住めない街」の他の記事を読む

2019年10月12日朝。台風19号が接近し、強まり続ける雨の中、東京都・江戸川区役所にある災害対策本部は緊迫感に包まれていた。7時、区の西端を流れる荒川の流域で3日間総雨量が500ミリメートルを超える可能性があると気象庁が発表。区の想定では、総雨量が516ミリメートルを超えると荒川が氾濫し区の西半分が浸水する。そのエリア内には区役所もある。浸水の深さは最大で5メートルに達する。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
空前の中学受験ブーム、塾業界の子ども争奪戦
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
そごう・西武、後釜に「ヨドバシ」が突如登場の衝撃
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
AGCが総合職の月給3万円アップに踏み切る舞台裏
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
衝撃! 住めない街
注目集める宇都宮市のネットワーク型コンパクトシティー
銘柄|株式市場で期待高まる国土強靱化関連の有望50銘柄
上層3フロアを使えない庁舎も
Part3 データ編|インフラ更新費
財政難|抑制されてきた公共事業がここにきて拡大方向
PFI|官民連携プロジェクトの思惑
道路|終わりなき整備の道
水道|管路の更新が進まない
Part2 インフラ編|学校
対談|東洋大学 経済学部教授 根本祐二 × 慶応大学 経済学部教授 土居丈朗
電力2|大震災・水害にどう備えるべきか
電力1|水害や地震で憂慮されるシナリオ
地震|東京北東部の危険度が高い
営業再開できない施設も
Part1災害編|水害
災害対策や人口減で進む「住めないエリアの拡大」
利便性追求からの方針転換
衝撃! 住めない街
自然災害・人口減を甘く見るな
「首都水没を想定し、企業は事前に復興計画を作れ」
【プラスオリジナル】河田惠昭・人と防災未来センター長に聞く
「企業、家庭とも長期間の電力途絶を想定して対策を」
【プラスオリジナル】中林一樹・首都大学東京名誉教授に聞く
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内