装飾の多い下着は好まれない
――ユニクロに先駆けて、2015年にインドに進出した理由は?
やはり、13億人を超える人口は大きな魅力だ。かつての中国のように一気に成長するのかどうかはわからないが、いずれ消費大国になるのは間違いない。だからこそ今、布石を打っている。現地でのワコールの知名度はまだまだなので、広告宣伝などのブランド投資を強化する。売上高からは想像できないくらいの積極投資を続けて、ブランドの認知をまず広げていく。
現地では、2015年からテストマーケティングも兼ねて高級ショッピングモールへの直営店出店を続けてきた。百貨店への出店は2020年度の予定だったが、前倒しして2019年に実施した。ユニクロが初めて直営店を出し、良品計画傘下の無印良品も現地事業を広げている。(日系ブランドの進出に)注目が集まっていることもあり、計画の実施を早めた。
――インドに進出した日本のアパレルブランドは、まだ限定的です。
今もインドへの日系ブランドの進出が少ないのは、価格帯の設定が難しいのと、何が売れるかがわからないからだろう。
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