なぜ若者は最小政府と最大自由を訴えるリバタリアニズム(自由至上主義)に惹かれるのか。
――ミレニアル世代(1981~1996年生まれ)に、なぜリバタリアニズム(自由至上主義)が支持されているのでしょうか。
現状のアメリカ社会がうまく機能していないことが背景にある。アメリカと世界を混乱に導いているドナルド・トランプ大統領の誕生がその一例だ。若者は現状に不満を持ち、新しい考えを探し求めている。その結果たどり着いたのが、より自由な市場を求め、資本主義を強化するリバタリアニズムだと言える。
一方で、現状への不満の矛先として、リバタリアニズムとは反対の左派も増えている。バーニー・サンダースを支持する民主社会主義者の拡大も同じ原因だ。
リバタリアニズムへの支持が広がっている地域として、東欧が挙げられる。彼らは共産主義ならびに全体主義的な社会を経験した。かといって現状の社会がうまく機能しているかと言えば、そうでもない。その結果、アメリカの若者と同じく別の道はないかと考え、リバタリアニズムへの共感が広がっている。
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