積極的なM&Aや株式分割、公募増資に、個人投資家の疑念が生じつつある。瀬戸社長の真意に迫る。
集団爆騰──。ダイエットの成功事例CMで知られるRIZAP(ライザップ)グループの株価が、子会社群も含めて急上昇している。
7月上旬につけた高値は、年初比でRIZAPグループが2倍、イデアインターナショナルとジーンズメイトが4倍。夢展望に至っては9倍だった。グループ全体を率い、RIZAPグループの大株主でもある瀬戸健社長はこう豪語する。「来期の成長も見込むと現在の株価はまだ割安。だから僕は保有株を売っていない」。
瀬戸社長は2003年4月、大学を中退してRIZAPグループの母体となった健康コーポレーションを設立した。ダイエット効果を売りにした豆乳クッキーの爆発的ヒットで、創業4年目の06年5月に札幌証券取引所アンビシャス市場に上場した。
健康コーポがダイエットジムのRIZAPを開始したのは12年2月のこと。その後、CM効果でジムは大ブレークを果たすが、それと同時に積極的に進めてきたのがM&A(合併・買収)だった。
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