ピーター・ティールは1967年、西ドイツのフランクフルトに生まれ、1歳のときに米国のオハイオ州クリーブランドに移住する。父親のクラウスは化学技術者から鉱山技術者となった。父親の仕事の関係で一家はアフリカのナミビアにいたこともあるが、77年に米国のカリフォルニア州サンマテオ郡フォスターシティーに居を構えた。
少年時代のティールは、チェスとSF小説に熱中する。チェスは相当の腕前だったようだ。SF小説はとくにアイザック・アシモフとロバート・ハインラインのファンであった。J・R・R・トールキンの『ロード・オブ・ザ・リングス』は10回も読み、後年自分の起業した会社6つにトールキンの物語から名前をつけたほどの愛読者だ。
学校の成績は優秀でとくに数学の成績がよかった。サンマテオ高校時代には『肩をすくめるアトラス』で知られるアイン・ランドの小説に傾倒する、どちらかといえば保守的な思考の持ち主だった。
89年にスタンフォード大学哲学科を卒業、92年にスタンフォード大学ロースクールを修了した。裁判所の法務事務官を経て、法律事務所の証券弁護士、クレディ・スイス銀行の通貨トレーダーなど職を転々とする。
96年、サンフランシスコ湾岸地区に戻りベンチャーキャピタルを設立するが失敗。98年にコンフィニティ社を設立する。狙ったのはオンライン市場での簡便な支払い手段であり、そのために電子決済システムのペイパルを開発し、99年に立ち上げた。ペイパルはPDA(携帯情報端末)のパームパイロットをターゲットにしており、ノキアやドイツ銀行から300万ドルの出資を受けた。
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