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「都構想」で民意得た維新が改憲・政界再編でもキーに 大阪の地域政党という殻を打破できるか

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府知事・市長ダブル選に勝利した大阪維新の会。国政での改憲案や政界再編でもカギを握る。

選挙で圧勝し会見する大阪維新の会代表の松井一郎氏(左)と同政調会長の吉村洋文氏(日刊現代/アフロ)

令和時代の幕開けまで24日と迫った4月7日、平成最後の統一地方選挙の第1弾が行われた。11道府県知事、6政令指定都市市長、道府県議、指定市議の選挙が実施されたが、最大の焦点は「大阪ダブル選挙」であった。

党の最重点政策である「大阪都構想」の実現を目指す大阪維新の会は、大阪の府議選と市議選に、同日選で府知事と大阪市長の選挙をぶつける作戦を実行した。

知事の松井一郎氏と市長の吉村洋文氏がそろって辞任し、入れ替わって知事選と市長選に出馬する「クロス選挙」に持ち込む。両選挙を制覇すれば、新知事、新市長とも4年の新任期を手にする。同時に府議選、市議選でも好結果が期待できる。「一石四鳥」の選挙戦略を組み立てたのだ。

結果はほぼ見込みどおりで、ダブル・クロス選挙は成功といっていいだろう。相手の自民党推薦候補に、府知事選は約100万票の大差、市長選も18万票以上の差をつけて当選を果たした。府議選では維新候補だけで過半数を獲得した。市議選は過半数には届かなかったが、維新の当選者だけであと2議席と迫る成績を収めた。

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