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外国人材を日本に入れて企業の人手不足を補おうというのが今回の法改正の趣旨だが、政策的には正しい。ただ僕が抱いてしまう疑問は、それほど多くの外国人が日本に来たいと思っているのだろうか? ということ。
ただでさえ外国人が日本で暮らし始めると孤独感にさいなまれることが多い。買い物に行ったときのこと。僕が店員に日本語で尋ねたらその店員は(日本人の)妻のほうを向いて話を始めた。尋ねたのは僕だぞ!
まだ知名度が低い頃、路上インタビューをするロケがあった。道行く人に日本語で話しかけると「ノーイングリッシュ……」とつぶやきながら離れていく人がとても多かった。彼らは耳じゃなく目で判断しているのだろう。
日本の学校に通う娘たちもやっぱり同じような体験をしていた。牛乳を飲むのが苦手で、残したらクラスメートたちから「ガイジンのくせに何で牛乳飲めないんだ」と言われたらしい。娘は日本生まれで日本人と同じように育っているのに、顔立ちで「ガイジンのくせに」と言われてしまう。
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