村田製作所|急ピッチで能力増強 真の繁忙はこれから
電気が流れる場所に多用される積層セラミックコンデンサー(MLCC)で世界シェア4割の村田製作所。業界の中でも高い利益率を誇る。
──自動車向けの引き合いは。
非常に強い。2017年度の売上高1兆3718億円のうち自動車向けは14.6%を占め、今後も確実に増える。とりわけMLCCやインダクターといった汎用品では、自動車の電子化率が上がるのに比例して需要拡大が期待できる。現在もMLCCは急激に需要が拡大しており、自動車のティア1(1次請け)などから「足りない」と言われている。そのため新生産棟を建設する出雲工場をはじめ、サプライチェーンを全般的に増強している状況だ。
軽薄短小の方向に進んでいたスマートフォンとは逆に、自動車向けはサイズが大きく前工程に負荷がかかる。設備投資をしないと需要拡大に応えられず、素材も値上がりしていることから、顧客に対しては仕方なく一部値上げをお願いしている。
──汎用品ではない、用途特化型の製品にも力を入れています。
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