トヨタを引き入れた新主役
「モビリティ関連のAI(人工知能)企業への投資は、中核をなすほど大きな塊だ」
10月4日に行われたトヨタ自動車との提携会見で、孫正義会長兼社長は、ソフトバンクグループ(SBG)とソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が出資する自動車関連の企業群を背後のスクリーンに映し出し、力を込めてそう語った。
新たなモビリティサービスの構築を目指し、IT企業との連携を急ピッチで進めるトヨタの豊田章男社長が、「ドアを開けたら(出資をしたら)必ず孫さんがいた」と話したように、SBG、SVFの投資先は多岐にわたる(下図)。
数ある中でも特に力を入れるのが配車アプリだ。世界4強のウーバー・テクノロジーズ(米国)、滴滴出行(中国)、グラブ(シンガポール)、オラ(インド)のすべてに巨額投資し、筆頭株主になっている。
同日の会見で、孫社長はこれらの配車アプリについて、「乗車回数は4社で世界の9割のシェアがあるのでは」と述べ、「今後はライドシェアが自動運転の市場で圧倒的最大になる。われわれのファミリーカンパニーが世界でこれだけの市場を持っていることに意味がある」と満足げに語った。
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