『カラス学のすすめ』を書いた杉田昭栄氏に聞く 「カラスは人間の顔や男女を見分けられる」

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ゴミの回収や管理の徹底で、近年都心のカラスは減っている。一方、増えているのが地方都市。繁華街の電線に数千~数万羽単位で現れ、糞(ふん)害、騒音をまき散らす。人がひたすら忌み嫌い、遠ざけてきたカラス。夏休み、ヤツらの正体を垣間見てみませんか?

カラス学のすすめ
カラス学のすすめ(杉田 昭栄 著/緑書房/1800円+税/341ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

人間個々の顔、男女をカラスは識別している

──古今東西、カラスは不吉さや賢さの象徴とされてきましたね。

体重当たりの脳の重さは人間で1.8%なのに対し、カラスは1.4%。鳥類では断トツだし、馬などに比べても体重比で大きい。

カラスにできてイヌ、ネコにできないことも山ほどあります。人の顔を見分ける実験をすると、カラスは2日くらいで覚えるんですね。数人の顔写真を貼った容器を10回並べ変えても、10回とも餌が入ってる一人の顔写真を選ぶ。イヌやネコは選ぼうとはせず、たまたま当たれば食べるみたいな感じ。家畜化されていて、自ら生きる能力が鈍化しているのでしょう。実際カラスも、幼児期から飼うと行動力も好奇心もない“腑抜け”に育つ。野生で親からトレーニングを受けて、生きるという思考のスイッチが入るんだと思います。

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