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試されるベンチャー企業の「4億円調達」 ICOは事業開発の民主化か

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ICOに至る経緯を語るアリスの経営陣。左から技術担当の石井壮太氏、CEOの安昌浩氏、マーケティング担当の水澤貴氏(撮影:今井康一)

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リクルート出身者が旗揚げ

資本金100万円で会社を設立して2年目、サービスも開始していない日本のベンチャー企業がICO(イニシャル・コイン・オファリング)を実施し、億単位の資金を調達したことが話題になっている。

その企業はALIS(アリス)。CEO(最高経営責任者)はリクルートキャリア出身の安昌浩氏で、同じくリクルート出身の水澤貴氏とフリーエンジニアの石井壮太氏が中心になって起業した。

アリスはブロックチェーン技術を使い、広告モデルには依存せず、ユーザー同士が直接課金できるメディアプラットフォームの構築を目指している。良質な記事を書いた人と、その記事をいち早く見つけて評価した人に対して、トークンが分配される仕組みだ。海外のSteemというサービスに着想を得ており、ビジネスモデルはほぼ同じである。

実際のプロダクトは開発中で、2018年4月にテスト版を出す予定。それでも、ICOの準備からわずか3カ月強で日本円にして約4.3億円を集めた。

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