注目度が高まるビットコイン。仮想通貨にまつわるテーマについてオモテから裏までQ&Aで理解をさらに深めましょう。
Q1|仮想通貨とはどんなものですか?
下図にあるようなビットコインの「写真」をよく見ますが、これはイメージとして作られたものにすぎません。仮想通貨はインターネット上で自由にやり取りできる通貨の機能を持った電子データのこと。海外ではcrypto currency(暗号通貨)といわれ、実体は暗号化された文字列の情報です。
日本では今年4月に施行された改正資金決済法で、仮想通貨を定義しています。円やドルなどの法定通貨と交換できたり、電子的に移転できたりするなど、大きく分けて三つの性質を持っていれば、法律上の「仮想通貨」となります。
『これでわかったビットコイン』の著者で慶応義塾大学SFC研究所上席所員の斉藤賢爾氏は、ビットコインの革新性について、「銀行を介さずに個人がネット上で送金できる事実を示したこと」と言います。ある事例を紹介しましょう。知人から教わり、仮想通貨の将来性に関心を持ったのがきっかけで、今年6月から約3万円分のビットコインを持ち始めた女性(20代・会社員)のケースです。9月に起きたメキシコ沖地震を受け、赤十字がビットコインでの寄付を受け付けていたため、その女性は8000円分をビットコインで送金しました。「クレジットカード決済とは違い名前や番号の入力が不要で、QRコードを読み取ってスマホでビットコインを送るだけ。あまりに簡単で拍子抜けした」と振り返ります。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら