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「所有者不明土地」が増え続ける理由 »»Part2地方|疲弊する街で土地が捨てられる

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私有地の2割はすぐに持ち主わからず

横須賀市の所有者不明の土地は、空き家解体から2年が経ち、雑草が生い茂っていた

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神奈川県南東部の横須賀市。京急線の浦賀駅から歩いて約7分、海を望む細い坂道を上がる途中に、雑草の生い茂った空き地がある(写真)。住宅が立ち並ぶ中にあるこの土地には、2年前まで空き家が立っていた。空き家は昭和初期に建てられたとみられ、一部は崩れかけた状態。風が強い日には部材が横の坂道に飛散し、5年ほど前から市には、周辺住民からの苦情が入っていた。

問題は空き家の所有者がわからないことだった。土地の登記はずいぶん昔に会社名義であったものの、すでにその会社は解散していた。表札にあった名前の人物は所有者ではなく、賃貸に出していたとみられる。登記にあった会社の代表者の所在を戸籍情報などから追おうとしたが、どこにいるのか突き止めることはできなかった。

坂道の階段は高台の住宅街と大通りを結ぶ抜け道となっていて、日頃から学生らの通行も多かった。市はこのままでは不特定多数に被害を及ぼすおそれがあると判断し、この空き家を解体した。解体費用の150万円は公費で賄っている。

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