業務内容や職場環境の早急な改善が求められている学校だが、どのように運営されているのかは意外と知られていない。児童生徒や保護者から見れば同じ「先生」でも、やはり序列がある。
トップにいるのは校長だが、その下はやや複雑だ。以前は「教頭」「教諭」だったが、2007年6月の学校教育法改正により、新たに「副校長」「主幹教諭」「指導教諭」を置き、組織的に学校運営を行えるような仕組みになった。これら三つの役職は自治体ごとに設置するか検討することができるため、副校長と教頭が両方いる自治体もあれば、東京都のように副校長だけのところもある。

(注)対象は公立のみ。給与は2013年9月の給料(本俸)額で諸手当および調整額は含まない (出所)文部科学省「学校教員統計調査」(2013年度)を基に本誌作成
非常にわかりにくい副校長と教頭の違い
なお学校教育法によると、副校長の位置づけは「校長を助け、命を受けて校務をつかさどる」、教頭は「校長を助け、校務を整理し、必要に応じ児童生徒の教育をつかさどる」となっている。違いが非常にわかりにくいが、副校長は校長の指示を受ければ自身の権限で校務を行える。教頭はあくまでも校長の補佐だ。
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