2021年から「大学入学共通テスト」で、英語には民間の資格・検定試験が導入される。移行期間として24年までは現行のマークシート式も併存するが、その後は全面移行する。
今回の決定により、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を評価する教育がやっと実現する。4技能を測るテストでなければ信頼性がないというのが世界の常識だ。ところが日本ではいまだマークシート式の試験を使って間接的に書く力や話す力を測っている。
スピーキングの能力を測るのに出題されているのが、発音やアクセントの問題、会話文の穴埋め問題。だがそれができたとしても、実際に英語が話せるようにはならないのは明らかだ。また単語の並べ替えや文法の4択問題が解けてもアカデミックエッセーを書ける力はつかない。にもかかわらず、そうした問題が出されてきたことで悪い試験対策、つまりこれらの問題を解くためだけの特殊な「受験英語」が現場に広がっている。だからこそ早急に変える必要があった。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら