大学入試センター試験に代わり、2021年から始まる「大学入学共通テスト」。国語と数学で記述式問題が導入され、英語では4技能(読む、聞く、話す、書く)を測るため外部の民間試験が活用される。国公立大学にとってはまさに変革期だ。
では私立大学入試への影響はあるのか。センター試験を利用する入試を実施しているのは526大学、私立全体の約9割に上る。受験生からの人気が高い早稲田大学、慶応義塾大学、明治大学の3校を見ても、センター利用入試を行っていないのは慶応だけだ。明治はセンターの得点だけで合否を決める方式を全学部で導入している。早稲田はセンターのみで受験できる学部が9学部あるほか、個別試験との合計点で決める方式を4学部で設けている。
21年以降、多くの大学はセンター利用入試を共通テスト利用入試に置き換えるとみられており、その意味での影響はある。
ただし私大の場合は入試方式が多様化しており、受験生にとっての選択肢が多い。共通テストに不安があるなら、一般入試で合格を目指せる。また明治の「全学部統一入試」や法政大学の「T日程入試」のように1回の受験で複数学部を併願できる試験が一般入試とは別の日程で実施されるなど、大学によっては複数回受験する機会があるのも魅力だ。推薦入試やAO入試を実施している学部も多い。
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