有料会員限定

地力高い名門公立高校 新テストにも十分対応

✎ 1〜 ✎ 14 ✎ 15 ✎ 16 ✎ 最新
拡大
縮小

「新テストになると公立高校は不利」。教育関係者の間ではそんな懸念がささやかれている。理由は二つある。一つは生徒が主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」について、私立の中高一貫校のほうが一日の長があると考えられることだ。実際、高校受験がない分、知識の詰め込みではなく考えさせる授業に力を注いでいる学校は多い。

もう一つは英語だ。難関大学を目指す私立中高一貫校の場合、高校2年までにすべての学習範囲を終え、3年からは入試対策に入る。2021年から導入される英語の検定試験は高校3年の4~12月の間で2回受験できるようになるため、仕上がりが早いほうが有利だ。

公立は本当に不利なのか。参考になるのが知識を活用し自ら課題を解決する力が問われる東京大学の推薦入試や京都大学の特色入試の結果だ。合格者ランキングを見ると、公立の学力上位校がランクインしている(『「深い学び」が身につくのはここだ』参照)。ここから判断すると、アクティブ・ラーニングで公立が不利とは一概には言えなさそうだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
これから伸びる中学・高校
大学入試改革で高まる人気
新大学入試でも有利?
小学生にも押し寄せる波
海外進学で本当に有利?
中高一貫校の実力(6)
中高一貫校の実力(5)
中高一貫校の実力(4)
中高一貫校の実力(3)
中高一貫校の実力(2)
中高一貫校の実力(1)
»»Part3 生徒の力を引き出す中高一貫校
早稲田・慶応・明治
東大・京大推薦入試トップ校の素顔(2)
東大・京大推薦入試トップ校の素顔(1)
新テストにも十分対応
首都圏の新興勢力(3)
首都圏の新興勢力(2)
首都圏の新興勢力(1)
»»Part2 4年後も安心できる高校
戦いはすでに始まっている
東京ではスピーキングも
学校の指導力があらわに
センター試験と違って記述式
大学入試改革で激変! これから伸びる中学・高校
»»Part1 激変する大学入試
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内