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ノー残業で企業の生産性は上がるのか よくある疑問をQ&Aで解説

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Q1. 労働生産性って何ですか
A1. 2種類の指標があり、労働の生産効率を示す

労働生産性とは、生産における労働力の効率性のことを指す。具体的には就業者1人当たり、あるいは就業1時間当たりでの「生産量」がどれほどかで示される。

その際、生産量を、何台の自動車といったように物的な量で表すのが「物的労働生産性」、金額(付加価値)で示すのが「付加価値労働生産性」だ。

物的と付加価値の違い

両者は似ているようで実は異なる。物的労働生産性は、「一定時間内にいくつの製品をつくることができるか」であり、文字どおり生産の効率性を表している。これに対し、付加価値労働生産性は、そういった効率性よりも、いかに高く売るかが問われる。ブランド品のように値段が高ければ、物的労働生産性が多少低くても、付加価値労働生産性は非常に高くなる。

つまり、工場の生産ラインで問われるのは物的労働生産性であり、同じ製造業でも製品開発やマーケティングで求められるのは、いかに高く売るかという付加価値労働生産性となる。生産性の議論を行う際には、この2つを混同せず、違いを明確に意識しておくことが重要だ。

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