ワーママたちの本音 業務量と時短勤務制の狭間で奮闘する

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まず僕自身の立場と心情を述べたい。愛知県の地方都市に住む40歳の既婚男性で、工場勤務の妻と二人暮らし。子どもはいない。会社員経験は大卒後の2年弱のみ。長くライターをしている。

幼少期はいつでも家に母親がいた。兄と弟と一緒に、母から十分に愛されて育ったと感じている。経済的に問題がないかぎり、小さな子どもを抱える母親は家にいてあげるべきではないか。家族のために稼ぐのは父親の役割だ。こんな昭和的感覚が抜けない。

一方で、僕の仕事仲間には優秀なワーキングマザー(ワーママ)が多い。「子どもと一緒にいたいので仕事は辞める」と言われたら困る。そして、もし僕にも子どもができたら、妻には時短でも仕事を続けてもらわないと貧困に陥るだろう。理想と現実が矛盾しているのだ。

同世代のワーママと腹を割って話し合ってみたい。ただし、属性を絞らないと話が散漫になってしまう。ここで登場する3人は、いずれも大卒の総合職だ。年収は夫婦それぞれ600万円以上、夫婦仲は円満。やや恵まれた境遇の人たちといえるだろう。

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