有料会員限定

海外投資家の次の一手 株式市場の主導権を握る

✎ 1〜 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 7 ✎ 最新
拡大
縮小
シェア7割超を占める海外投資家の一挙手一投足に注目が集まる(撮影:尾形文繁)

特集「勝ち抜く企業」の他の記事を読む

日本株売買の主役は今や海外投資家だ。海外投資家のシェアは拡大の一途をたどり、今年1~4月は東証1部の総売買代金(証券会社の自己売買を除く)の74%を占めている。個人や銀行、生・損保などの機関投資家、事業法人など日本勢を合計しても全体の4分の1にとどまる。東京市場の主導権は完全に海外勢が握っているのだ。

では「海外投資家」とは具体的に誰なのか。

海外投資家の中で取引金額が最も多いのは欧州勢だ。東証が集計する地域別株券売買状況では、4月は「欧州」の占有率が77%と圧倒的に高く、「アジア」「北米」は各10%強だ。ほかの月もおおむね同じ比率である。

欧州勢の実態をさらに見ていくと、最も注文しているのが投資ファンドで、コンピュータを駆使して1000分の1秒単位で取引を繰り返すHFT(高頻度取引)業者と、2~3カ月で投資指針を見直すファンド勢がいる。

実は東京市場で株価の「うねり」を作り出しているのが、後者のファンド勢だ。トレンドフォロー型で、上げ相場には買い、下げ相場にはカラ売りで臨むという特徴がある。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
勝ち抜く企業
この銘柄にご用心
賞味期限はいつまで?
上昇期待銘柄はこれだ!
米経済はすでにピークアウト
経常増益で資本効率がよい企業を発掘
株式市場の主導権を握る
今狙うべき銘柄はこれだ![1]
今狙うべき銘柄はこれだ! [2]
『会社四季報』をフル活用
「バブル超え」産業の実態|不動産
「バブル超え」産業の実態|半導体
「バブル超え」産業の実態|人材派遣
注目企業の大疑問[5]
注目企業の大疑問[4]
注目企業の大疑問[3]
注目企業の大疑問[2]
注目企業の大疑問[1]
フィンテックの本命|決済サービス
ニッチな市場で稼ぐ|駐車場
ニッチな市場で稼ぐ|福利厚生代行
躍進する地方企業|総合スーパー
躍進する地方企業|ドラッグストア
付加価値を生み出し稼ぐ|化粧品
勝ち抜く企業260 [2]
勝ち抜く企業260 [1]
勝ち抜く企業
今、確かな力が光る銘柄
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内