市場成熟なんて関係なし
とうに成熟市場であるはずの化粧品業界が今、にわかに熱気を帯びている。
火付け役となったのは、ポーラ・オルビスホールディングス(HD)が今年1月1日に発売した「リンクルショット メディカル セラム」だ。日本で初めてしわを改善する薬用化粧品として厚生労働省の認可を受けた。
売り上げ目標は当初100億円だった。だが、1〜3月で約60億円を販売と想定を上回る出足を受け5カ月後には125億円へ上方修正された。「新規購入客の1割が男性」(ポーラ・オルビスHD)という驚くべき現象も起きている。
来週6月21日には資生堂が、やはり厚労省認可を受けたしわ改善クリーム「エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS」を発売する。ポーラが1万5000円であるのに対し資生堂は5800円(編集部調べ)とお手頃で、年内に100万個の販売を見込む。
ポーラは「競合品の上市を控え、マスプロモーションに10億円を追加投資する」と迎撃の構えだ。年後半にかけて2社のしわ戦争がヒートアップすることは間違いない。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら