ソニー幹部が語る、2011年度に向けての戦略[下]--平井一夫・執行役EVP

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--日本でのサービス開始について。

日本市場の開始時期は決まっていないが、11年度内も視野には入っている。ハリウッドなどの洋画のコンテンツに加えて、日本独自のコンテンツを持ってくることが大事、と考えている。日本の制度や仕組みが参入の障害になっている、ということではなく、単純にインフラ周りを考えると世界同時に開始するのは難しい状況だ。

--売上高目標は。

Qriocityとプレイステーションネットワークを合わせたネットワーク関連全体で、2012年度に3000億円に持っていきたい。ゲームのネットワークサービスでは、11年度内に黒字化したい。


--これからソニーが目指すべき方向性とは。

ビジネスモデルの転換だ。商品を買って終わり、といった今までのモデルを変えていくことがポイントとなる。プレイステーションでは購入後もゲームをダウンロードで購入されているが、他のソニー商品でも同じ考え方が必要になる。

ソニー商品に、いかにプレイステーションのようなサービスを展開していくか。インフラやコンテンツを集めることができれば、他社にはない貢献ができると思う。さまざまなソニー商品とネットワークとコンテンツを組み合わせることで、お客様にソニーならではの体験を提供できる。

ソニーのあるべき姿は、コンテンツ、ネットワーク、商品を1つのビジネスととらえてビジネスにすることだと考えている。
(前田 佳子 =東洋経済オンライン)

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