有料会員限定

成功したIPO、失敗したIPO 上場後の不祥事も後を絶たない

印刷
A
A
東京証券取引所(上)と昨年市場を騒がせたフィットの目論見書(下)(撮影:尾形文繁)

特集「すごいベンチャー100 2017年版」の他の記事を読む

株式の新規公開(IPO)を果たした後、順調に成長していった企業がある一方、上場時をピークに業績が悪化に転じる企業も少なくない。上場直後に不正会計が発覚するケースさえある。

2016年のIPOは前年より9社少ない83社と、7年ぶりに減少した。リーマンショック翌年の09年に比べ約4倍の水準だが、それでもITバブル期の203社やライブドア騒動のあった06年の188社には遠く及ばない。

IPOの低迷の根底には、成長企業の不足がある。証券会社の引受担当者は「有望な企業はあらかた上場した後で、IPOが可能な企業は枯渇してきた」(銀行系証券)と口をそろえる。昨年はIPOの数こそ前年比1割減で食い止めたが、新株発行による資金調達額は8000億円台と前年から半減した。

証券会社がIPO企業の発掘に難渋する一方で、長引く低金利を背景に高いリターンを求める資金は豊富にあり、ベンチャー投資ファンドの資金量は過去最高水準にあるとされる。こうした需給のアンバランスが市場に玉石混淆の状態をもたらす。IPOで資金を潤沢に確保し、成長につなげる上場企業が生まれるが、ベンチャーファンドや証券会社などの都合だけで、強引に上場する企業も少なからず交じってくるのだ。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
すごいベンチャー100 2017年版
ウエアラブル、環境、水産など
ライフイズテック、THINKERS...
QDレーザ、ミライセンス、H2L...
Inagora、Huber.…
ナノティス、情報医療、LPixel…
みんな電気、デジタルグリッド…
ライフスタイルアクセント、ホワイトプラス…
▶▶Part3 「日常」を変えるベンチャー
[INTERVIEW]ミスルトウ孫泰蔵社長
[INTERVIEW]プラスJ池田純社長
日本材料技研、エーアイシルク…
ウェルスナビ、AlpacaDB…
米テスラ・モーターズ率いるベンチャーの旗手
スマートドライブ、ITD Lab...
プロドローン、ブルーイノベーション…
グラウンド、メルティンMMI…
ネイン、スカイディスク…
メビオール、アドダイス、ベジタリア…
▶▶Part2 ベンチャーが起こす産業革命
有力ベンチャーキャピタリストが明かす
上場後の不祥事も後を絶たない
[INTERVIEW]ユーグレナ出雲充社長
急増する東大ベンチャーの勝算
出遅れた私大や関西勢も続々設立
アマゾン流ベンチャーの活用
Amazon Launchpad ストア
▶▶Part1 拡大する第4次ブーム
第4次ベンチャーブームがやってきた
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内