「今の新卒は新聞どころかヤフーも見ない。メインはLINE」。ある地方紙のベテラン編集者は、新人記者たちの動向に目を丸くする。国内でトップを走るメッセンジャーアプリ「LINE」。同社が提供する「LINE NEWS(ラインニュース)」が、4600万人の月間読者を誇る巨大メディアに成長している。
ラインニュースを含めた「キュレーション」サービスが、情報を得る手段として急激に一般化した。基本的には自社でニュースを作らず、新聞社、通信社などメディアからデータ提供を受け、カテゴリー分けや注目度に応じた並べ替えを行って再配信する。収益は広告で稼ぎ、読者には無料で提供する。
最大の武器は記事を届ける「導線」
ラインニュースの場合、記事ページは専属編集部が要点をまとめた2〜3段落の本文と参照サイトのリンクで構成。扱うネタも政治・経済の重要ニュースに加え、外食チェーンの新メニューや芸能人がSNSに投稿したプライベート写真についてなどネット起点で盛り上がる話題を豊富にそろえ、形式・内容とも「活字離れ」がいわれる若者に寄り添う。
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