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加速する建築家外し ゼネコンが設計と施工を丸抱え

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“小田原の悲劇”が、繰り返されようとしている。

「入札不調から本日まで、市民の皆様にはご心配をおかけして申し訳なく思っています」

6月に神奈川県小田原市の加藤憲一市長は、市民説明会で謝罪した。2017年の完成を目指す市民ホールの建て替え計画で、昨年実施の入札が不調に終わったのだ。建設費の高騰で予算73億円が94億円に膨らみ、一部市民は「建物がぜいたくすぎる」と反対していた。

13年のコンペで選ばれた建築家の新居千秋氏は、数十回にわたり市民と対話を重ね、デザイン案に反映させていった。「基本設計」を終え、構造や設備など細部をデザインする「実施設計」まで済ませていた。しかし小田原市はゼネコンの入札が不調だったことを受けて、延期かデザイン案の修正、あるいは再コンペかを今秋に決める予定だ。

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1986年から浮上していた市民ホールの建て替え計画は、過去に白紙撤回を経験している。05年に建築家の山本理顕氏のデザイン案がコンペで選ばれ、建設費57億円で実施設計まで終えていた。しかし小田原城の隣に建設される斬新な建築デザインに市民らが反対。08年に加藤現市長に交代すると白紙撤回を決定したが、再び暗礁に乗り上げた格好だ。

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