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TPP襲来で、どうなる農業!? 日本全国を徹底取材

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破られた「聖域」の約束

北海道東部にある釧路・根室地域(根釧地域)は、日本を代表する酪農地帯だ。北海道は全国生乳生産量の約半分を担うが、その35%がここで生産される。乳牛飼養頭数でも道内の37%を占めており、文字どおり酪農王国・北海道の屋台骨となっている。

広大な牧場風景が広がるこの地で酪農を営む原建治さん(33)は「もともとTPP(環太平洋経済連携協定)には反対だったから、大筋合意の一報を聞いたときは何やってんだと思った」と憤る。

合意内容は思った以上に厳しいものだった。主要乳製品であるバター・脱脂粉乳は若干の新規輸入枠を設ける程度にとどまったが、牛肉は現在38.5%の関税率をTPP発効以後段階的に引き下げ、16年目には9%となる。

北海道、根釧地域の牧場。肉用牛は乳用種や交雑種が主力のため、TPP以後、外国産との競合が激化するとみられている

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農林水産省は10月、品目別のTPP影響分析を発表した。対象40品目中22品目が「影響は限定的」とされるなど楽観的な分析結果が多かったが牛肉は例外で、次のように診断された。「長期的には価格の下落も懸念される」。

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