東京ディズニーランド「我が世の春」、デフレ下でも強気の値上げ

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 値上げは11年4月23日からと、TDS10周年の催事開始日に合わせている。来園者数への悪影響を抑えるためとみられるが、オリエンタルランドからは来期への不安はみじんも感じられない。催事特需から来園者数が伸び、営業利益では30億~40億円のプラスが見込めるとそろばんをはじく。

前回の値上げは07年3月期中だったが、ふたを開けてみればTDS5周年の催事が奏功し、来園者数・客単価ともに前期比プラスとなり、増収増益となった。

気になるのは周年事業明けとなる13年3月期の反動減だ。過去には、周年行事翌年は08年3月期、10年3月期とも入園者が減り業績が悪化している。

もっとも、13年までには欧米景気の回復に伴う日本経済の底入れが見込めるうえ、来日観光客の1割が訪れる外国人客の増加も期待できるだろう。早くても14年といわれる上海ディズニーランドの開業までは、わが世の春が続きそうだ。

◆オリエンタルランドの業績予想、会社概要はこちら

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(鈴木雅幸 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2010年12月25日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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