Q「勉強しなさい」と言うべきですか?
親としては子どもの勉強にどこまで関与すべきか、つねに迷うところ。はたして「勉強しろ」と子どもに強制していいのだろうか。
子どもの家庭学習に対する親のかかわり方については、大阪大学社会経済研究所長の小川一夫教授による、厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」を活用した研究がある。厚労省の同調査は、2001年に生まれた子どもを毎年追跡調査したもの。小川教授は08年のデータ、つまり子どもが小学校1年生のときの実態を調べている。
結論は「親が家庭学習にかかわるほど、子どもは勉強する」。親の家庭学習へのかかわり方を、1.勉強するように言っている、2.勉強する時間を決めて守らせている、3.勉強を見ている、4.勉強をしたか確認しているの4項目で把握。各項目を点数化し、親の関与度を測った。
小学校1年生の学校以外での勉強時間は、8割近くが1日当たり1時間未満。その中で、父親が非常に熱心に子どもの勉強を見る場合と、まったく関与しない場合とで、子どもの勉強時間に11.8分の差が出る。母親の場合はさらに差が開き、23.8分。親の関与が大きい子どものほうが勉強する傾向にあるようだ。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら